
上州沼田とんかつ街道を行く 第1回 和食処まるきち編
「上州沼田とんかつ街道を行く」は、上州沼田とんかつ街道加盟各店をくまなく紹介して歩くコンプリート企画です。毎月、それぞれのお店で実食・実感をして、その魅力をみなさまにお伝えしていきます。その記念すべき第1回は、和食処まるきちさんです。今回取材させていただいたのは、9月24日。記者とNNETの小林社長の2人で伺いました。
今回お伺いしたのは、和食処まるきちさん。老神温泉郷で行われていたそば祭りの取材帰りに寄らせていただきました。さすがに日曜の昼下がりとあって、沢山ある駐車場の最後の駐車スペースにようやく駐車できました。今回注文させていただいたのは、人気ナンバーワンメニューの「奥利根もち豚ロースかつ丼(小)セット」(1,200円)とナンバーツーメニューの「奥利根もち豚ロースかつ定食」(1,380円)です。
注文させていただくと、「サラダとフルーツをご自由に召し上がっていただけます」とご案内いただきました。大きなカウンターには、生野菜とカットフルーツ、そしてなんとゆで卵まで用意されています。しかもドレッシングも2タイプが用意されているという念の入れようです。
ふと座った席から窓の外を見ると、そこには赤城山を見渡す大パノラマが目を覆い尽くします。そんな破格サイズの河岸段丘の広がる風景を見ながら待っていると、出てきました、ロースかつのワンツーコンビが。
まずは、ロースかつをいただきます。個人的には、ロースカツは真ん中から食べる派なので、ど真ん中の一枚にすりたてのゴマを載せて特製ソースを絡めてパクり。サクサクの衣と奥利根もち豚特有の柔らかな肉が、喧嘩することなく口中に収まります。「サク+ジワ」コンビが美味しすぎて咀嚼するたびに幸福感が押し寄せてきます。
一方の奥利根もち豚ロースかつ丼。こちらは、衣に卵がふわっとコーティングされ、和風の出汁の旨みが豚肉の脂をさらに甘く感じさせます。程よい固さに炊き上げられたお米と、卵と肉が楽しそうに戯れ合いながら舌の上で転がります。
と、メインの味のコラボレーションに溺れそうになったところで、白菜の具のお味噌汁が救いの手を出してくれます。この味噌汁の旨みと熱さがとても優しく舌をリセットしてくれるので、新鮮な気分で次の一口が楽しめるというわけです。
そこに止めの小鉢がついて、さらに香の物まで用意されているという周到さ。今回の小鉢は、揚げた秋茄子の大根おろし載せでした。
こうした小さな季節感の演出まで、まさにサービス満点です。
かつ丼セットには、おそばかうどんがつきます。そもそも利根沼田は和麺の名所。どちらも美味しいのですが、今回は冷たいおそばを注文しました。
かつ丼とおそばのセットというと、ちょっとヘビーと思われる方も多いと思いますが、おそばの量も適量で、このコンビネーションはとてもヘルシー寄りに考えられています。私たちは、少々欲をかいて生野菜を食べ過ぎましたが、おそらく女性でもこの分量なら「ペロリ」といけるはずです。
お腹いっぱいになった取材班が最後に口にしたのが食後のコーヒーです。
このコーヒーもセルフサービスで無料なのですが、その都度淹れたてコーヒーが飲めるという贅沢な饗応ぶりです。ペコペコお腹がいっぱいになっただけでなく、取材で疲れた足腰と日頃の仕事で疲れた心までが癒された気分でした。
どうもごちそうさまでした。
上州沼田とんかつ街道を行くは、次回に続きます。
記者 板橋義也(NNETマーケティング・ディレクター)